どのようにして等級を決めるのか

 自賠責保険は労災保険にならって、人間の身体を部位に分け、各部位ごとに機能または形質に低下、変形を残して治療が終了した場合、“後遺障害”が残ったと言います。
 具体的には、体の一部の欠損、亡失とか、関節などの可動域制限、神経機能のマヒ、脳の機能低下、変形骨癒合などの有無を、客観的な資料(画像やその他の検査)に基づき判定します。
 手順としては、主治医に後遺障害診断書を作成してもらい、そこに記載されている具体的な傷害を裏付ける画像(X-P、CT、MRIなど)その他の検査資料、医学的所見、そこに至るまでの治療経過が分かる診断書や診療報酬明細書に基づき審査します。
 等級審査は、あくまで客観的な(医学的)事実に基づき行うもので、担当者の主観や請求者の主張によって左右されるものではありません。